金峰山 不利な形から霧島をすくい投げ もうあれしかない、お見事だよ 武蔵川親方が評価

 「大相撲初場所・14日目」(25日、両国国技館)

 平幕の金峰山は霧島をすくい投げで破り、12勝目を挙げて単独トップを守った。カザフスタン初の幕内力士が初優勝に王手をかけた。平幕王鵬は隆の勝を突き落とし、綱とりの大関豊昇龍は尊富士を寄り切って、ともに1差をキープ。優勝争いは3人に絞られた。千秋楽は金峰山が王鵬に勝てば優勝。王鵬は優勝決定戦に持ち込んでの初優勝、豊昇龍は琴桜との大関対決を制して、他力ながら、優勝決定ともえ戦からの2度目の優勝を目指す。デイリースポーツ評論家で元横綱武蔵丸の武蔵川親方は金峰山について「もうあれしかない。お見事だよ」と評価した。

  ◇  ◇

 金峰山の最後の右からのすくい投げは、もうあれしかないし、あのタイミングしかないところで思い切りいったのが決まったね。お見事だよ。

 テクニック的には、相手より体の小さい霧島のほうから言うと、もっと左上手を浅く取って相手の右腕を絞っていたら、あのすくい投げは食わなかったんじゃないか。逆に金峰山からしたら、苦しくても差し込んでいた右がまだ“生きて”いたんだ。それに基本は押し相撲なのに、右四つ十分になられて頭を付けられても、慌てずによく辛抱したのも勝因だな。

 千秋楽は決定戦や豊昇龍も入れたともえ戦になるのか、もう誰も読めない。まずは金峰山-王鵬。お互い、緊張するのは当たり前。緊張していいんだ。どちらも自分の力を全部出し切ることに集中してほしいね。

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