伊藤美誠 大激戦〝みうみま〟対決制し笑顔「一番うれしい勝ち」 張本美との次戦へ「年上選手とやるくらいの気持ちで」
「卓球・全日本選手権」(25日、東京体育館)
男女の準々決勝が行われ、女子は伊藤美誠(スターツ)が平野美宇(木下グループ)との〝みうみま〟対決を4-3で制し4強入り。パリ五輪女子シングルス銅メダリストの早田ひな(日本生命)、パリ五輪代表の張本美和(木下グループ)、大藤沙月(ミキハウス)も準決勝に駒を進めた。男子はパリ五輪代表の張本智和(智和企画)が田中佑汰(佐賀)にストレート勝ち。5回戦でパリ五輪代表の戸上を破った谷垣佑真(愛工大)は岡野俊介(朝日大)を4-1で下した。
絶体絶命のピンチから逆転で激戦を制すると、伊藤はぎゅっと左拳を握った。全日本では2018年決勝以来7年ぶりの〝みうみま〟対決。フルゲームの接戦の末、大きな勝利をつかみ取り「全日本にちっちゃい頃から出てる準々決勝の中で、一番うれしい勝ちでした」と汗をぬぐった。
第4ゲームを終えて2-2。第5ゲームを奪われ、第6ゲームも先にマッチポイントとされたが、伊藤は土壇場で反撃に出た。8-10から4連続得点で取り切ると、流れをつかみ最終ゲームは11-6で勝利。「久しぶりに最終日に残ることができてうれしい」と2022年に優勝して以来の4強入りを喜んだ。
昨年の全日本では直接対決はなかったものの、パリ五輪シングルスの枠を平野と争った結果、代表を逃した。「全日本の借りは全日本で返すという気持ちだった」。雪辱を果たし、笑顔を浮かべた。
準決勝は前回大会準Vで8歳年下の張本美とぶつかる。「年上選手とやるくらいの気持ちで。あとは楽しみたい」。3年ぶりの頂点へ、一気に駆け上がる。





