高木美帆 日本勢最多タイW杯V34「ここが私のゴールではない」たくましく成長続けさらなる進化へ
「スピードスケート・W杯第3戦」(24日、カルガリー)
女子1000メートルで高木美帆(TOKIOインカラミ)が1分13秒10で優勝した。この種目は開幕3連勝で10勝目。五輪実施の個人種目でW杯通算34勝目となり、男子の清水宏保、女子の小平奈緒の日本勢最多に並んだ。男子1500メートルは野々村太陽(博慈会)が1分43秒87で日本勢最高の9位。ジョーダン・ストルツ(米国)が1分41秒22で制した。女子5000メートルは堀川桃香(富士急)が7分12秒45の12位だった。
初勝利から8年余り。日本勢トップに並ぶW杯34勝目を挙げた女子の高木は「素直に誇りに思う」と語った。今大会前は「あまり興味はない」と記録に関する質問には淡泊に応答していたが、一つの節目に到達して心が和らいだようだった。
北京五輪で金メダルを獲得した1000メートル。鋭い出足から200メートルを全体2番目で通過すると、しっかりと氷を捉えて伸びやかに加速した。2位に0秒36差の快勝。美しいスケーティングにカルガリーのファンから大きな拍手が降り注いだ。
約10年にわたって指導するデビット・コーチは、強さの理由を「精神的なたくましさ」と断言する。高木も「ここが私のゴールではない」と言い切り、すぐに滑りの技術について試行錯誤を始めた。まだまだ高木の時代は続きそうだ。





