王鵬 3敗堅守で逆転初Vへ 反省の一戦も反応の良さは好調の証し 金峰山と直接対決へ自然体強調「すごく楽しみ」 

 「大相撲初場所・14日目」(25日、両国国技館)

 平幕の金峰山は霧島をすくい投げで破り、12勝目を挙げて単独トップを守った。カザフスタン初の幕内力士が初優勝に王手をかけた。平幕王鵬は隆の勝を突き落とし、綱とりの大関豊昇龍は尊富士を寄り切って、ともに1差をキープ。優勝争いは3人に絞られた。千秋楽は金峰山が王鵬に勝てば優勝。王鵬は優勝決定戦に持ち込んでの初優勝、豊昇龍は琴桜との大関対決を制して、他力ながら、優勝決定ともえ戦からの2度目の優勝を目指す。

 王鵬が3敗を堅守し、逆転初Vの可能性を残した。千秋楽は1差で追う金峰山との直接対決。負ければ終わり、白星なら優勝決定戦に自力でもつれ込ませる大一番だが、大横綱・大鵬のDNAを受け継ぐ逸材に、緊張は一切ない。むしろ自然体で「すごく楽しみに思って過ごしている。中心は金峰山関ですけど、それに近い状態でやれているので」と言い切った。

 終盤にかけて4連勝と調子を上げてきた隆の勝との一番。立ち合いから低い姿勢で真っすぐ当たった。右を差されて押し込まれたが、土俵際で逆転の突き落とし。「前に出る相撲が取りたかった」と悔やんだが、反応の良さは好調の証しだった。

 1場所15日制となった1949年夏場所以降、逆転優勝は12例しかなく、平幕に限れば阿炎が優勝した2022年九州場所(阿炎、高安、貴景勝のともえ戦)のみだ。限りなく高いハードルだが「こんな経験はめったにない。この状況をかみしめてやりたい」と王鵬は受け入れている。

 先場所は横綱を祖父に持つ琴桜が優勝を飾った。次は自分の番だ。金峰山を引きずり下ろし、2場所連続で角界サラブレッドが賜杯を抱く。

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