金峰山 大の里を粉砕 前日黒星からお見事切り替え!単独トップ守った「こんな相撲を取れるのを見せたい」

 「大相撲初場所・11日目」(22日、両国国技館)

 平幕の金峰山が大関大の里を粉砕した。立ち合いからのど輪で押し進み、最後は突き倒して10勝目を挙げた。単独トップを守り、初優勝の機運を高めた。大の里は4敗目。王鵬が阿武剋を押し出して9勝目を挙げ1差で追う。綱とりの大関豊昇龍は千代翔馬を寄り倒して3敗をキープし、3連敗から8連勝の霧島、千代翔馬、尊富士の4人が3敗で続く。

 金峰山の勢いは止まらなかった。立ち合いからのど輪で大の里に天井を向かせて、相手の引きにも構わず前進。土俵の外に吹っ飛ばした。前日に敗れた阿炎戦を引きずらず、10勝目を挙げた。

 支度部屋では自ら「はいどうぞ」と質問を促す余裕ぶり。「昨日はちょっと無駄な相撲を取った。今日は落ち着いて前に出られるよう頑張った。思い切りいけた」と胸を張った。

 金峰山は日大時代、2学年下で日体大の大の里と幾度も対戦。当時は勝ち越していたという。「学生の時は、のど輪かおっつけて前みつを取っていた」。前回は不戦敗で、実質的に初対決だったこの日は持ち味の突き押しで圧倒。番付に臆することはなかった。

 前日の黒星後、思い返したのは師匠・木瀬親方(元幕内肥後ノ海)の「負けても切り替えるのがお相撲さんの仕事」という言葉。三段目付け出しで初土俵を踏み、幕下で初黒星を喫した後に授かったという。

 大関からの白星は、2023年夏場所の貴景勝戦以来。優勝を争って幕内前半から終盤に取組が移り、この日は結び前で注目を集めたが「私がこんな相撲を取れるのを見せたいですね」とプラスに捉えている。

 柔道選手だったが、18歳で来日し相撲を始めた。「足でかいな」と声をかけられ、スカウトを受けた元横綱朝青龍からはX(旧ツイッター)を通じて「カザフの子良く頑張っているね」とエールを送られた。

 優勝について水を向けられた金峰山。これまでは「気にしない」と答えていたが、この日は「頑張ります」とキッパリ。身長195センチ、体重178キロの体と同じくらい、存在感が増してきた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス