連日流血の紫雷 無血革命で会心星「明けましておめでとう」

 栃大海を寄り切りで破った紫雷(撮影・中島達哉)
 栃大海(右)を寄り切りで破る紫雷(撮影・中島達哉)
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 「大相撲初場所・10日目」(21日、両国国技館)

 8日目は白熊戦で大流血、9日目の勢戦でも額が割れて流血した十両紫雷(木瀬)は栃大海(春日野)と対戦。寄り切って3勝7敗とした。

 立ち合いで相手のもろ手突きも構わず前に出て、左を浅く差しながら一気に寄り進んだ。「今場所初めていい相撲を取れた。明けましておめでとう、という感じ」とうなずいた。

 この日は額が割れることなく、3日ぶりに流血はなし。「うまく脱力できた。いいきっかけにしたい」と前を向いた。同部屋で慕う十両英乃海から、力が入りすぎと助言を受けていた。

 頭からぶつかる立ち合いで、数年前から額が割れやすくなったという。「師匠(木瀬親方=元幕内肥後ノ海)からは額が割れる方がいい相撲を取れている、と言われますが、痛いし(血を)出したいわけじゃない」と明かしていた。

 自己最高位の東十両2枚目で迎えた今場所。33歳の遅咲き新入幕へ、紫雷は「納得できる相撲を一番でも多く取りたい」と誓っていた。

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