金峰山 無傷9連勝!日大の後輩・尊富士に貫禄示した 初Vに追い風も気負いなし「一つずつという感じ」
「大相撲初場所・9日目」(20日、両国国技館)
眠れる大器がいよいよ目覚めの時を迎えたか。カザフスタン出身で再入幕の27歳、金峰山が日大の後輩の尊富士に貫禄を示した。「大学時代からバチバチなので」。無傷の9連勝にご満悦だった。
相手の寄りに後退し、徳俵に右足一本をかけて残す。もろ差しで攻め立てられたものの、昨年春場所で110年ぶりの新入幕優勝を遂げた実力者を豪快な左小手投げでねじ伏せた。「(もろ差しで)終わったと思った。小手投げはやってみようかなって」と涼しげに言った。
新入幕の2023年春場所で11勝を挙げ、敢闘賞を獲得。その後は首を痛めて伸び悩み、先場所は十両転落も経験した。師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は「ぬるま湯に漬かっていた。顔には出さないけれど、十両に落ちたのはショックだったのだろう」と弟子の胸中を推し量る。
役力士全員が3敗以上を喫しており、初優勝へ追い風が吹いている。「考えていない。一つずつという感じ」と金峰山。おっとりとした口調に気負いは全くうかがえない。





