照ノ富士の弟弟子・熱海富士 珍取り直しも“不屈星”「集中力を切らさないことだけ考えた」

 琴桜(左)をきめ出しで破った熱海富士(撮影・開出牧)
 琴桜と熱海富士の一番で土俵を割る前に審判が手を挙げ取り直しとなる(撮影・金田祐二)
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 「大相撲初場所・6日目」(17日、両国国技館)

 綱とりに挑む大関豊昇龍は豪ノ山を送り出し、連敗回避で5勝1敗とした。大関大の里は正代を寄り切って星を五分に戻した。先場所覇者の大関琴桜は取り直しの末、熱海富士にきめ出されて5連敗。全勝は平幕の王鵬、千代翔馬、金峰山の3人。

 照ノ富士の弟弟子、熱海富士が過去7戦全敗の琴桜を初めて撃破した。力強い寄りで完勝と思われたが、土俵下の朝日山審判(元関脇琴錦)が琴桜の足が出ていない段階で勝負あったとして手を挙げてしまい、寄り切った後に取り直し。気の毒な展開にも「僕が言うことはない。集中力を切らさないことだけを考えた」と不満はなかった。

 仕切り直しは、じっくりと前に出てきめ出し。稽古見学で照ノ富士の迫力に感動したのが伊勢ケ浜部屋入門のきっかけになった若武者は「部屋を盛り上げていきたい」と気合を入れた。

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