BL東京が初V!14季ぶりに頂点 途中出場のWTB森が逆転の決勝トライ 主将・リーチ「ホッとしている」 

 「ラグビー・リーグワンプレーオフ決勝、BL東京24-20埼玉」(26日、国立競技場)

 BL東京(レギュラーシーズン2位)が埼玉(同1位)を24-20で破り、初優勝を果たした。東芝として5度制覇した、前身のトップリーグ(TL)時代を含めて14季ぶりの頂点に立った。17-20の後半34分、途中出場のWTB森勇登(25)が逆転の決勝トライを決めて、リーグワン3代目王者に輝いた。埼玉は今季限りでの現役引退を表明していたフッカー堀江翔太(38)の国内最終戦を勝利で飾れなかった。

 試合終了の瞬間、赤いユニホームの選手たちが喜びを爆発させる中、主将のリーチは疲れた表情で「フーッ」と息を吐いた。全国規模の大会では自身初となる優勝。35歳でようやくつかんだ栄冠に、「やっと優勝できてホッとしています」と喜びをかみしめた。

 レギュラーシーズンから17戦無敗だった王者の底力を見せられ、一時は敗北がよぎった。後半21分までに11点差をつけるも、同23分、28分と立て続けにトライを奪われ逆転を許す。「さすがだなと。いつも最後に負けるなと思っていた」と一瞬、弱気になったという。

 それでも、初優勝への並々ならぬ思いが主将を突き動かした。「自分たちのラグビーを信じろ」と味方を鼓舞。すると34分、右サイドでWTBナイカブラがボールを運び、最後は途中出場のWTB森が逆転トライを決めた。

 今季、リーチはトッド・ブラックアダー・ヘッドコーチ(HC)の要望を受け主将に就任。最初は「嫌だった」と拒否したが、やると決めたら心を鬼にした。練習から厳しく改善を促し続け、チームは生まれ変わった。同HCは「最高の瞬間を主将のリーチと共有できることを誇りに思う」とたたえた。

 ともに日本代表で戦った堀江のラストゲームということもあり、リーグワン1試合最多入場者数となる5万6486人が国立競技場に詰めかけた。「最後の最後まで同じピッチに立てたけど複雑な思いもあった。勝った瞬間は寂しさ半分、喜び半分でした」と、試合後に堀江と固い握手をかわしたリーチ。戦友の魂を引き継ぎ、まだまだ戦い続ける。

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