阿炎 三役初・2桁白星の快挙!大の里との直接対決を前に2回目Vへ集中「明日のことだけで精いっぱい」

 「大相撲夏場所・14日目」(25日、両国国技館)

 新小結大の里が初優勝に王手をかけた。平幕湘南乃海を押し出しで一蹴し、3敗をキープ。並んでいた大関琴桜が関脇阿炎に押し出されて4敗に後退したため、単独トップに立った。千秋楽で4敗の阿炎に勝てば、初土俵から所要7場所目の歴代最速優勝が決まる。大関豊昇龍、平幕大栄翔も4敗を守り、優勝の可能性は4敗までの5人に絞られた。

 阿炎が、先場所まで7連敗を喫していた苦手を攻略した。土俵際まで攻め込まれたが、突いてきた右手首を手繰って琴桜のバランスを崩すと、左に回って体を入れ替え、間髪入れずに押し出した。

 三役で初めて2桁白星を挙げ「しっかり動けたんで良かった。本当にとっさに動けたので、しっかり集中できていた」と内容に納得の弁。取材を受けていた時点で、千秋楽の対戦相手が大の里ということは分かっていなかったが「明日のことだけで精いっぱい。集中していかないといけない」と気を引き締め直した。

 阿炎の唯一の優勝は2022年の九州場所。14日目に当時対戦成績で4戦全敗だった豊昇龍を破り、1差でV戦線に残った。千秋楽は単独首位の高安を本割で破り、ともえ戦で高安、貴景勝を連破して初優勝を飾った。状況は今場所と酷似している。

 審判長を務めた九重親方は「みんな阿炎をくせ者って言う。(優勝は)分かりませんよ。相撲も何をしてくるか分からない」と逆転優勝の可能性に言及。優勝について「そういう意識はない」とした阿炎だが、舞台を自力で整えた。

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