田中希実 地元兵庫のレース大会新でV 久保建英のいとこ凜に敗れた前週から切り替え

 レース後、花束を手に笑顔を見せる田中希実
 大会新記録の4分7秒49でフィニッシュする田中希実
 優勝した田中希実(右端)
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 「陸上・兵庫リレーカーニバル」(21日、ユニバー記念競技場)

 女子1500メートルで3分59秒19の日本記録を持つ田中希実(24)=ニューバランス=が同種目に出場し、4分07秒49の大会新で4連覇を果たした。

 13日の金栗記念は女子800メートル(タイムレース)で、サッカー日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダード)をいとこに持つ久保凜(16)=東大阪大敬愛高2年=に敗れ、1500メートルでは4分7秒98で日本人トップの2位だった田中は、1週間できっちりと切り替えた。「2周目まですごくいい状態だった。後半は余裕を残しながらも上がりきらなかったのが課題。でも今後自信をもってアメリカへ(レースに)行ける」と手応えを感じ取っていた。

 1週間前の状態を「金栗の時は疲労がすごくて、自分の走りが分からないくらい体がいうことを聞かない状態」と振り返り「今日は走りの制御がだいぶできるようになった。どうしたらいいか分からないという状態を脱することができた」と自己分析した。その一因について「調子が悪いのもあって、負けたらどうしようとかライバルを意識しすぎた」とプレッシャを感じていたことを証した。

 地元・兵庫に戻ったこの日は「その一つ上の自分に勝つことに集中できた」と中学時代の恩師の声援も受け、自分の走りを取り戻した。「五輪でも地元とか、昔から近くで応援してくれた方々に感動を届けられることがしたいと改めて思いました」とかみしめるように話した。

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