34歳五輪あるぞ!16年リオ団体金の田中佑典が選考会で奮闘6位「やっぱりオリンピックは力をくれる」 年齢感じさせない演技に「我ながら変人、おかしな域にきた」

 男子個人総合決勝、田中佑典の鉄棒
 男子個人総合決勝、田中佑典の鉄棒
2枚

 「体操・全日本個人総合選手権」(14日、高崎アリーナ)

 パリ五輪2次選考会を兼ねて男子決勝が行われ、12年ロンドン、16年リオ五輪代表で34歳の田中佑典(田中体操ク)が2日間合計169・764点の6位と奮闘し、五輪代表入りを射程圏にとらえた。

 3度目の五輪代表入りへ、熟練の技が光った。鉄棒は全体2位の14・933点。平行棒でも全体6位の14・966点と奮闘。年齢を感じさせない演技で会場を沸かせ、「やっぱりオリンピックは力をくれますね、僕の中で、エンジンかかりますね」と爽やかに笑った。

 残り4枠の五輪代表入りへは、今大会の得点を持ち越す5月のNHK杯(高崎アリーナ)の個人総合上位2人が選出され、残り2人が貢献度を加味して選出される。個人総合圏内へは1・832点と差があるが、水鳥寿思強化本部長は、田中の選出について「チャンスがあると思う」と現状で可能性が高い選手として名前を挙げた。

 ともにリオ五輪の団体で金メダルを獲得した内村航平さんは21年東京五輪を32歳で出場。しかも種目は鉄棒に絞っていた。34歳で6種目を通し切る強さについて「我ながら変人だな、なんかおかしな域にきたかなって思うんですけど」と笑うが、「ベテランぶっても仕方ないですし、レジェンドぶってても(意味がない)。(30代で)“若き老害”になるのは嫌」と気取る様子はない。

 「年齢のことをあんまり言うのもですけど、まあ、よくやってるなと思います」。NHK杯では2大会ぶりの五輪代表を目指す。「レベルの高い選考会。この瞬間を楽しんでます」と生き生きとしていた。

 ◆体操男子のパリ五輪代表選考 代表枠は5で、昨秋の世界選手権で個人総合2連覇の橋本大輝(セントラルスポーツ)が既に決定。全日本選手権の得点を持ち点に争う5月のNHK杯(高崎アリーナ)で上位2人を選び、残り2人はチーム貢献度で選出する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス