大坂なおみ 出産後初国内プレー快勝 「一番素晴らしい雰囲気。プレーできてうれしい」

 「女子テニス・ビリー・ジーン・キング杯・予選、日本-カザフスタン」(12日、有明コロシアム)

 日本はカザフスタンとのシングルス2試合に2連勝した。第2試合では元世界ランキング1位の大坂なおみ(26)=フリー)が、世界50位のユリア・プチンツェワに6-2、7-6でストレート勝ち。出産後初で、2022年9月以来の国内プレーを白星で飾った。第1試合では日比野菜緒(ブラス)も勝利。13日のシングルス2試合、ダブルス1試合のいずれかで1勝すれば、日本は初の決勝大会(11月、スペイン)進出が決まる。今大会はパリ五輪の出場資格にも関わっており、大坂は13日の第2試合にも出場予定。

 大坂は第1セットを4連続でゲームを奪い先取すると、第2セットはタイブレークの末に勝利した。力強さは健在で、最速194キロを含む計15本のサービスエースで主導権を握り続け、過去1勝3敗と苦手にしていた相手に快勝。集まったファンの声援も後押しし「今までで一番素晴らしい雰囲気。みなさんの前でプレーすることができてうれしい」と喜んだ。

 23年7月に女の子を出産し、休養期間を経て1月のブリスベン国際からツアーに復帰した。第2セットでは子どもの声が響き、プレーが一時中断する場面もあったが「娘のシャイのことを思い出した」と“ハプニング”にもにっこり。「お母さんが気にしていたように見えたので、『大丈夫よ』という気持ちが強かった」と、同じ子を持つ母として柔らかい表情で振り返った。

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