元武蔵丸の武蔵川親方 同郷の先輩・曙さん悼む「離されないように、負けないようという気持ちでやっていた」

 大相撲の第64代横綱で格闘技でも活躍した曙太郎さんの訃報を受け、同郷のハワイ出身横綱の武蔵川親方(元横綱武蔵丸)も11日、現役時代にしのぎを削った先輩を悼んだ。この日の朝稽古後、ネットニュースや知人からの連絡で知ったといい「ビックリした。10年くらい、全然会っていなかったので」と驚きを口にした。

 現役時代は本割で40回近く対戦。優勝決定戦でも3回戦った。土俵上で向き合うと「怖いよ。やっぱりデカくて、手足も長くて」と恐怖を感じることも。「毎場所どうやって崩していくかを考えていた。中に入らないと勝てないよ」と、攻略に思案を巡らせ続けた。

 先に横綱となった曙さんに「離されないように、負けないように。そういう気持ちでやっていた」と闘志を燃やして精進。1999年夏場所の千秋楽では曙さんを破って2場所連続優勝を果たし、自身も横綱に昇進した。

 当時は角界全体に張り詰めたライバル関係が多かった。武蔵川親方も「あの頃はあんまりしゃべらないよ。食事にも行かないし、距離を置いていた」と一線を引いて接していたという。「倒しに行くんだという気持ちだった」と振り返る厳しさが、幾多の名勝負を生み出した。

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