パリ五輪レスリング女子代表の鏡優翔、東洋大卒業式で自覚「そういう立場なんだなと」五輪代表と紹介され、どよめきに驚きも発奮

 レスリング女子76キロ級でパリ五輪代表の鏡優翔(かがみ・ゆうか、22)が23日、都内で行われた東洋大の卒業式に臨んだ。深い緑色を基調とした自前の着物に、華やかな黄色の袴姿で出席。2時間半かけて自身で施した自慢のネイルも披露し「実感がないくらい、あっという間に4年間が過ぎた。気持ちも肉体も強くなれた」とうなずいた。

 五輪本番まで残り5カ月を切ったが、1週間ほど前にはグラウンドの練習中に右肋骨(ろっこつ)を骨折したことを明かした。人生初の骨折で、4月のアジア選手権(キルギス)は大事を取って欠場するが、2週間後からは練習を再開できる見込みで悲壮感はなく「1日1日を後悔しないように生きていきたい」と力を込めた。

 昨年、女子最重量級で日本勢としては浜口京子以来となる20年ぶりの世界女王に輝いた22歳は、今夏のパリ五輪で日本勢初となる金メダルを狙う。卒業式でも、鏡が五輪代表に決まっていることが紹介されると、他の学生や保護者からは「おお~」とどよめき、期待の拍手が起こった。

 「(会場のどよめきで)緊張しました。ヤバイと思って、ドッドッドッドッて心臓が…」と冷や汗混じりに振り返りつつ、「ありがたかった。自分はそういう(応援される)立場なんだなと自覚した」と発奮した様子。「日本人初の最重量級の金メダルを必ず取ります」と決意を新たにしていた。

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