池江璃花子が涙の五輪切符!「もう本当に言葉にならないぐらい、うれしい」派遣標準記録を0秒04上回り2位死守 3位とはわずか0秒01差「最後は自分を信じて泳いだ」 3大会連続&個人種目8年ぶり返り咲き

 「競泳・パリ五輪代表選考会」(18日、東京アクアティクスセンター)

 女子100メートルバタフライ決勝が行われた。池江璃花子(横浜ゴム)が57秒30で2位となり、日本水泳連盟が定める派遣標準記録(57秒34)を突破。3大会連続の五輪代表を内定させ、個人種目代表は16年リオデジャネイロ五輪以来、2大会ぶりの返り咲きとなった。3位とはわずか0秒01差だった。17歳の平井瑞希(ATSC.YW)が日本女子2人目の56秒台となる56秒91で1位となり、池江とともに五輪代表に内定した。

 池江は最初の50メートルをトップで折り返すと、終盤は大激戦となったが、なんとか2位を死守。五輪内定を確認すると、天を仰ぎ、叫んで喜びを噛み締めた。「もう本当に言葉にならないぐらい、うれしいです。嬉しいという言葉しか出てこない。泣いていない自分にも驚いている。達成感がすごい。自分のレースを最後まで貫いたことと、最後の最後は自分を信じて泳ぎました。思っている以上に速くなっているし、自分の制御が効かないぐらい強くなっている。後半持つ体力を付けていきたい。結果を前向きにとらえて、頑張りたい」と、笑顔で語った。その後、チームメートに「よかったね!」と、声をかけられると大号泣した。

 昨年10月から世界一を目指してオーストラリアに拠点を変更。多くの有力選手を抱えるマイケル・ボール氏に師事し、五輪金メダリストのエマ・マキーオンら世界トップ選手に食らいつきながら練習に励んでいる。「追いかけられる側から、追いつこうと思う側に立場が変わる」。国内と違う刺激は池江に活力を与えた。努力の成果は日焼けとなって体に現れ、背中は一回り大きくたくましくなった。

 17日に行われた予選は57秒54、準決勝は57秒03。白血病から復帰後ベストタイムを2連続で更新した。さらに準決勝の前半50メートルのタイムは、MVPを獲得した2018年アジアジャカルタ大会のレースを0秒23も上回る記録だった。「やっと戻ってきた証拠の1歩」とかみしめ、決勝に向けて「4年前の自分に『パリ五輪決めたよ』って過去に戻って言いたい。本当の自己ベスト(日本記録の56秒08)を意識しながらレースをしたい」と意気込んでいた。

 今大会は50、100メートル自由形にもエントリーしている。

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