朝阪神がご当所大阪で初白星 猛虎から3日遅れで連敗脱出「思い切りいこうと思った」

 「大相撲春場所・7日」(16日、エディオンアリーナ大阪)

 大好きな阪神タイガースをしこ名にする西序二段3枚目の朝阪神(高砂)が4番相撲で初白星を挙げた。三段目馬渕(武蔵川)を左右のおっつけで押し込み、回り込もうとする相手を逃さずに押し出し。「何とかですね。思い切りいこうと思った。攻められたのでよかった」と頰を緩めた。

 大阪府泉大津市出身で、幼い頃からプロ野球・阪神の大ファン。18年春場所で朝塩本から改名した。今場所はご当所で3連敗発進となっていたが、地元の友人と電話で話して気分転換。「負けたら負けたでしょうがない」と開き直り、初白星につなげた。勝ち名乗りを受けると、観客からは拍手としこ名を呼ぶ声がかかり「ありがたい。多くの人から応援していただいている。今日はふがいない相撲はとっていないので、まだいいかな」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 オープン戦10戦目で初勝利を挙げた猛虎から3日遅れで初白星を挙げた朝阪神。春場所後の楽しみは「今年は東京ドームですね」と29日のTG開幕戦だ。地元の声援に応える大逆転での勝ち越しへ。「崖っぷちなのは変わらない。思い切っていきます」と気合を入れた。

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