サーフィン・松田詩野がパリ五輪代表決定!仲間の厳しい結果目の当たり…増した責任感 金目指して「波楽しむ」

 サーフィンで今夏のパリ五輪最終予選となるワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当、プエルトリコ)に出場した日本代表が5日、羽田空港に帰国し、報道陣の取材に応じた。女子で25位だった松田詩野(21)=TOKIOインカラミ、男子で46位だった稲葉玲王(れお、26)が、ともに代表に正式決定したパリ五輪へ向けて強い意気込みを示した。

 パリ五輪の出場権を確実にした松田が日本に戻ってきた。報道陣に囲まれ、「正式にオリンピック出場が決まって、すごくうれしいです」と晴れやかに報告した。

 夢舞台まで長い道のりを歩んできた。東京五輪代表選考では、19年WG(宮崎)でアジア最上位となり、条件付きの五輪切符を獲得。優位に立ったものの、21年ワールドゲームズでは日本勢3位の41位となり出場権を得られず、まさかの落選。この残酷な結果は、「(今でも)一番悔しい経験だった」と振り返るほどだ。

 パリ五輪の選考方法は一部変更され、23年ワールドゲームズでアジア最上位となって、条件付きの五輪切符を再び手にした。今回は24年WGに出場することが条件で、今大会でその条件を満たした。ただ、松田自身が悲願を達成した一方で、東京五輪銅メダルの都筑有夢路(木下グループ)が五輪出場を逃すなど厳しい結果も目の当たりにした。

 東京五輪代表の前田マヒナも出場権を逃し、パリ五輪に臨む日本勢の女子は松田だけ。都筑からは「頑張って」と声をかけられ、よりいっそう責任感も増した。「みんなで五輪に行けたら良かったけど、(最終予選で五輪切符を逃した)2人(都筑と前田)の分も日本のサーフィン界を盛り上げるために自分が頑張りたい」と決意を新たにした。

 五輪までは試合会場のタヒチ(フランス領ポリネシア)での練習を集中的に行う予定。世界屈指の大波に対応するために、呼吸法も練習し、最近では1分半も息を止めることができるようになったという。「金メダルを目指して、一瞬一瞬で波を楽しみたい」と力を込める。荒波を乗り越えてきたヒロインが、夢舞台で日本勢初の快挙を目指す。

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