五輪切符のバスケ女子 仲間の背番号シューズに刻み疾走 2度の引退から復帰の36歳PG吉田亜沙美が涙「選ばれなかったメンバーのためにも五輪に行こうって」

 攻め込む吉田亜沙美©FIBA
 吉田亜沙美が今大会履いていたシューズ@FIBA
 カナダに勝利し吉田(左)と抱き合う林
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 「バスケットボール女子・五輪世界最終予選、日本代表86-82カナダ代表」(11日、ショプロン)

 世界ランク9位の日本が、同5位のカナダを撃破した。最終成績は2勝1敗となり、グループ1位で、3大会連続となる24年パリ五輪切符を獲得した。男女そろっての自力での五輪出場は76年モントリオール五輪以来、48年ぶりの快挙となった。

 若いチームの中で、チーム最年長36歳の吉田亜沙美(アイシン)の奮闘も光った。ひときわ目を引くピンク髪で駆け回り、宮崎とともに司令塔として、ゲームをコントロール。五輪切符を手にした瞬間は涙がこぼれた。「本当にみんな良く頑張ってくれた。こんな素敵な思いをさせてもらえて本当に幸せです」。16年リオデジャネイロ五輪で主将を務めたベテラン。2度の現役引退を経て、今年1月に4年ぶりに代表復帰し、メンバー12人に残った。“走り勝つシューター軍団”がコンセプトのチームの中でも、36歳はしっかりと存在感をみせた。

 今大会で履いたシューズには、「#5#11#13#14#21#59#75#99」と、今回この舞台に立てなかった仲間たちの背番号を刻み、戦った。「みんながチームのためにという思いと、今回選ばれなかったメンバーのためにも五輪に行こうって話していた。それが実現出来て本当によかった」。大仕事を終えて、ホッとしたような笑顔が浮かんだ。

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