「カーリング・日本選手権」（３０日、どうぎんカーリングスタジアム）

　女子１次リーグＢ組が行われ、北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレが岩手県協会に９－７で逆転勝利し、開幕３連勝で２次リーグ進出を決めた。

　貫禄の逆転勝ちだった。ロコ・ソラーレは前半からリードを奪われると、第４エンド、第５エンドは有利な後攻ながら相手にスチールを許し、２－５と差をつけられた。ただ、第６エンドで１点を返すと、第７エンドでは相手に苦しい形を作り続けて一挙３点を奪取し６－５と逆転した。第８エンドを１点に抑えると、第９エンドで一挙３点を獲得して試合を決めた。

　スキップの藤沢五月（３２）は「岩手県協会のみなさんが結構若い選手が多くて、ドローが上手で中盤すごく苦しめられた。取られるにしても１点で我慢して、チャンスでその我慢が実を結んで３点とれた」と胸をなでおろした。「こういう接戦を予選から、緊張感のある中でできるのは、精神的には難しいタフな試合だったけど、得るものが大きかった」とうなずいた。

　今大会から２６年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の選考がスタートしている。１次予選リーグで１０チームが２ブロックに別れ、総当たりで戦う。２次予選リーグは各ブロックの上位３チーム（計６チーム）が総当たりで対戦（１次予選リーグで対戦した相手とは試合を行わず、１次予選リーグの結果を持ち越す）。２次予選リーグの上位３チームが決勝トーナメントに進出する。優勝チームは世界選手権（３月１６日～２４日、カナダ・ノバスコシア）に決定し、２６年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の代表候補にもなる。

　ロコ・ソラーレは３１日１３時３０分から１次リーグ最終戦として、北海道銀行と対戦する。藤沢は「あしたもアイスがどうなるかわからない。また明日はやりたい展開を作っていけるようにしたい」と気を引き締め、「しっかり食べて、しっかり休んであした以降も頑張りたい」と爽やかに笑った。