15歳張本美和が涙 女王早田ひなに0-4完敗で最年少Vならず「本当に強い」 それでも起こした“張本旋風” 五輪団体代表入りへ「出たい気持ちある」

 早田ひな(手前)に敗れ、準優勝となった張本美和(撮影・吉澤敬太)
 早田ひな(手前)からポイントを奪い、叫ぶ張本美和(撮影・吉澤敬太)
 早田ひなにポイントを奪われる張本美和(撮影・吉澤敬太)
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 「卓球・全日本選手権」(28日、東京体育館)

 女子シングルス決勝が行われ、史上最年少Vを狙ったジュニア女子2連覇の張本美和(15)=木下アカデミー=は、パリ五輪代表を決めている早田ひな(23)=日本生命=に0-4のストレート負けで準優勝に終わった。

 張本は第1ゲームから女王早田を相手に一歩も引かず、中盤までリードを奪ったが、9-5から6連続失点で落としてしまうと、第2ゲームも9-11。第3、4ゲームも巻き返すことはできなかった。その後の取材エリアでは涙。「今は決勝が終わったばかりなので悔しい気持ちしかないですけど、自分がまさか決勝の舞台まで来られるとは全く思っていなかったしうれしい。うれしい反面、悔しい気持ち。(早田は)強い。本当に強い。今日も及ばなかったですし、差がもっと出たなという感じ」と振り返った。

 ただ、堂々の決勝進出。24年パリ五輪2枠のシングルス代表には届かなかったが、選考ランクはシングルス代表となった早田、平野美宇と、3番手の伊藤美誠に次ぐ4番手で、ダブルス面も考慮される強化本部推薦となる3枠目の団体戦代表選出の可能性も残す猛アピールとなった。「もちろん出たい気持ちは変わらずありますけど、私がどうこうできる問題じゃない。でも最初だったらこんな悔しい思いはしなかった。最初は10位だったので。4位まで上がることができてよかったし、選考(レース)で強くなれたと思う」と胸を張った。

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