田中希実 5000M五輪切符獲得は“お預け”「最初に頭に血が上っちゃって」 今後は「体だけでも12月は休む」

 パリ五輪決定はおあずけとなった田中希実(撮影・三好信也)
 2位に入るも基準記録をクリアできずパリ五輪決定はおあずけとなった田中希実(右、左は3位の廣中璃梨佳)=撮影・三好信也
 2位に入るも基準記録をクリアできずパリ五輪決定はおあずけとなった田中希実(撮影・三好信也)
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 「陸上・日体大長距離競技会」(2日、日体大横浜健志台キャンパス)

 女子5000メートルが行われ、1500メートルで東京五輪8位入賞の田中希実(24)=ニューバランス=が15分7秒40の2着で、14分52秒00の参加標準記録を突破できず、今大会での24年パリ五輪切符を獲得とはならなかった。

 序盤から2番手につけて様子をうかがったが、参加標準記録には約15秒及ばなかった。「最初の200でちょっと頭に血が上っちゃって、気づいたら2番手に行っちゃったので、その時点ではちょっとしまったというのがあった。私はちょっとした差で焦ってしまうので、あんまり2番手っていうのは向いてない」と苦笑い。「なんとなく最初からしんどかった。全然一番いいときの感じではないなって思いながら走った」というが、最後は広中璃梨佳(日本郵政グループ)の15分7秒43に競り勝つ形でゴールした。

 田中は今年4月にプロ転向。8月の世界選手権では5000メートルで8位入賞と日本記録更新を果たした。その後9月に14分29秒18を出し、日本記録を再度更新した。今大会は11月に短いオフを取って以降の本格的なレースだった。「(オフで)すごい日々楽しめていたかなっていうのはありつつ、やっぱりその答えとして今日のレースなので、それはなんていうか仕方ないっていう部分もありながら、楽しさと苦しさはすごい表裏一体な部分がある」と振り返っていた。

 1500メートルとの2種目で目指すパリ五輪出場へ、今後は12月にホノルルマイルの1マイルで「リフレッシュを兼ねた」レースを予定し、1月にはケニアでの武者修行に向かう。「心から休めるかは分からないけど、とりあえず体だけでも、この12月は休めたら」と見据える。ホノルルには数日滞在予定で、「まだ計画はたててないけど家族旅行みたいな感じができたら。ホノルルだったらビーチにいってきれいな海みたり、ちょっとパンケーキとか」と、笑顔ものぞかせた。

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