昨年の学生横綱・阿武剋がプロ初白星 高校時代に胸を借りた照強を送り出し「縁のある対戦」
「大相撲九州場所・4日目」(15日、福岡国際センター)
昨年の学生横綱で幕下15枚目格付け出しの阿武剋(おうのかつ、阿武松)が、プロ初白星を挙げた。照強(伊勢ケ浜)の動きをよく見て押し込み、横を向かせて送り出し。緊張から黒星を喫していた初日の反省を生かし「緊張は解けました。白星を重ねていきたい」と冷静に話した。
モンゴル出身の阿武剋は、2016年に来日して神奈川・旭丘高に相撲留学。日体大4年時の昨年、学生横綱に輝いた。高校時代に伊勢ケ浜部屋に出稽古した際、ぶつかり稽古で胸を出してもらったのが照強。「お世話になって、サインももらいました」という憧れの存在からプロ初白星を挙げ「縁のある対戦だなと思った」と感慨を口にした。
記念すべき白星を手にし、これで1勝1敗。「気を引きしめてあと5日間、頑張っていきたい。みなさんの思いに応えられる力士になりたい」と活躍を誓った。





