競泳女子の五十嵐千尋が現役引退、平井コーチ問題の際に日本水連に提言も
競泳女子の日本代表、五十嵐千尋(T&G)が現役を引退することが30日、わかった。所属先が発表した。28歳の五十嵐は、16年リオデジャネイロ、21年東京五輪に自由形で出場。今年4月の日本選手権50メートルで優勝し、7月の世界選手権、9月のアジア大会にも出場していた。
五十嵐は所属先を通じて「これまで20年続けてきた水泳競技を先月のアジア大会をもって引退することといたしました」とコメント。「階段を登り続けてきた水泳人生でした。ジュニア時代からの20年を振り返ると、数え切れないほど多くの思い出がよみがえります」と振り返った。
女子自由形のリーダーとして活躍した五十嵐は、世界選手権後に同連盟への不満を示していた平井伯昌コーチにけん責(文書による厳重注意)処分が科された際、自身の「X(旧ツイッター)」で意見を発信。同連盟への不満が選手からもあがっていたため、「原因の一つとしては日本水連が選手に対してアスリートファーストではなくなってしまったからだと思います」などと提言した。その後は、他選手とともに同連盟との話し合いを持ち、「今後どうしていくべきか話した」と説明していた。




