GP初Vの山本草太「けがしてからここまで戻せるとは想像もつかなかった」 初の頂点は「すごくうれしい」

 GP初優勝を果たし、花束を手に笑顔を見せる山本草太(USAトゥデー・ロイター=共同)
 男子フリーで演技する山本草太(カナダ通信提供・AP=共同)
メダルを手にポーズをとる、優勝した山本草太(中央)と2位の三浦佳生(カナダ通信提供・AP=共同)
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 「フィギュアスケート・スケートカナダ」(28日、バンクーバー)

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位で昨季のグランプリ(GP)ファイナル銀メダリストの山本草太(中京大)はフリー168・86点、合計258・42点のどちらも今季自己ベストでグランプリ(GP)シリーズでの初優勝を果たした。

 最終滑走で登場し、冒頭の4回転サルコーを2・91点の加点がつく出来栄えで決めると、続く4回転-3回転の連続トーループ、4回転トーループを着氷した。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)での転倒はあったが、演技後は小さくうなずいた。

 記者会見では「すごく大事な試合と思っていた。試合中、前も不安や緊張はあったんですけど、氷に乗ってから、演技中も楽しむことができた」とホッとした表情だった。

 15年世界ジュニア選手権で銅メダル、16年ユース五輪で金メダルを獲得し、ホープとして注目されたが、右足首を骨折して3度の手術を受けるなど苦難が続いた。昨季はGPファイナルで銀メダルを獲得するなど活躍。「なかなか復帰までのブランクがあったり、復帰してからもブランクを取り戻すためにすごく時間がかかりましたし、けがしてからここまで戻せるとは想像もつかなかった。去年のシーズンはすごく幸せに感じましたし、今日の試合も初優勝できてすごくうれしく思う」と感慨深げだった。

 今後は11月の中国杯に出場する。「課題を克服してレベルアップしていけたらなと思います」と誓った。

 SP4位で昨季の四大陸選手権王者の三浦佳生(オリエンタルバイオ・目黒日大高)はフリー今季自己最高の177・09点、合計257・89点で2位。SP3位で昨季の世界選手権代表の友野一希(上野芝スケートク)はフリー163・49点、合計245・12点で4位だった。

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