15歳・開心那が悲願世界一 女子パーク初の頂点「本当にうれしい」
「スケートボード・世界選手権」(8日、ローマ)
2024年パリ五輪予選対象大会第3戦を兼ねるパークの決勝が行われ、女子は東京五輪銀メダルの開心那(15)=WHYDAH GROUP=が94・54点で初優勝した。杭州アジア大会金メダルの草木ひなのが93・20点で2位に入った。東京五輪金メダルの四十住さくら(第一生命保険)は83・53点で8位。男子の永原悠路(太陽ホールディングス)は78・68点で7位だった。
女子パークで15歳の開が悲願の世界一を成し遂げた。表彰台の真ん中に立ち「今まで2位と3位にしかなれなかったので、初めて世界チャンピオンになれて本当にうれしい」と笑顔を見せた。
決勝は空中で縦回転させた板を、手を使わずに両足の裏でコントロールする「バックサイドフリップ」を繰り出した。「大会を通して緊張せずに楽しめた」と大舞台で強心臓ぶりを発揮した。
スノーボードやサーフィンにも触れたが、スケートボードに一番魅力を感じ、12歳で東京五輪の銀メダリストとなった。今大会はライバルのスカイ・ブラウン(英国)が欠場したとはいえ、初優勝で自信を深めた。開は「パリ五輪も出られたらトップを狙いたい」と目標を語った。