駒大・大八木総監督、藤田監督より先の胴上げに苦笑い「私が先に上がってしまった。まずかったなと」 監督の手腕は褒める「よくやった」
「出雲駅伝」(9日、出雲大社正面鳥居前~出雲ドーム前=6区間45・1キロ)
「大学三大駅伝」の初戦として行われ、駒大が2時間7分51秒の大会新記録で2年連続5度目の優勝を果たし、史上初となる2季連続の大学駅伝3冠へ好スタートを切った。
1区で篠原倖太郎(3年)がアイビーリーグ選抜との先頭争いを制して1位区間賞。2区は昨年大会の2区で1年生ながら15分27秒の区間新記録を出し、“怪物ルーキー”として注目された佐藤圭汰(2年)が区間賞の走りで1位を守った。最後は主将の鈴木芽吹(4年)が区間賞の走りでゴールテープを切った。
ゴール後には鈴木、今年3月で監督を勇退した大八木弘明総監督、藤田敦史監督の順でそれぞれが3度宙を舞った。藤田監督より先に胴上げされた大八木総監督は「私が先に上がってしまった。あ~まずかったなと。先に『胴上げ!』と言われて、ついついやってしまった」と苦笑いだった。
これに、藤田監督は「ここにくるにあたっては、大八木総監督に様々な場面で助けていただいたおかげでここまでこれた。ここまでこのチームを築き上げた功労者。そういう形でやらせていただきました」と、笑顔で話していた。
駒大は“絶対エース”として活躍した田沢廉が今春卒業するなど、チームは転換期を迎えていた。大八木総監督は「藤田は大変だと思う。勝たなくちゃいけないチーム。かわいそうだと思います」と苦労の多い立場であることを案じた上で、「よくやったと思います」と笑顔でねぎらった。総監督の立場で挑んだ駅伝は「ちょっと気は楽でした」と笑いつつ、「全日本(大学駅伝)も勝たないといけない」と力を込めた。





