ラグビー日本代表 サモア戦へ堀江の気概 遅延型アレルギーに負けん!37歳“ラスボス”体張る

 日本代表最年長として奮闘を続ける堀江
 日本代表・堀江
2枚

 1次リーグD組の日本代表は28日午後9時(日本時間29日午前4時)の第3戦で、1勝1敗勝ち点5同士のサモア代表とトゥールーズで対戦する。日本勢で歴代最多タイとなる4度目の本大会に臨んでいるフッカー堀江翔太(37)=埼玉=は日々の練習、生活から自分を追い込み、今大会チーム最年長でメンバー入り。「集大成」と位置づけるW杯で最年長として日本代表をけん引する。

 トレードマークのドレッドヘアをなびかせ、堀江は4度目の本大会を戦う。今回の日本代表最年長37歳で、「集大成」と最後のW杯になることも示唆している。埼玉の飯島GMが「すごい努力と我慢をしている」と言うように、日頃から徹底的に節制する姿があった。

 特に食生活ではこだわりがある。遅延型アレルギーを自認しているため、小麦や卵などは少なくとも2017年以来摂取していない。「うどんやラーメン、パンは本当に全く取れない」。2人の子どもも好みそうな食材だが「パパはこれ食べられへんから」と把握してもらい、家では食卓に並ばない。家族の協力と支えもあって、トップレベルのコンディションを保ってきた。

 15年W杯前には首の手術を経験。19年大会後には負担を考慮して、代表活動から自ら離れた時期もあったが、藤井ナショナルチームディレクターが「スーパー特別扱い」と評価したように、常に必要とされてきた。

 リーグワン初年度にはMVPに輝いた。埼玉では、途中出場から劣勢でも流れを一気に変えるプレーができることで“ラスボス”とも呼ばれる。ジャパンでも今回のW杯でセットプレーなどで安定感をもたらしており、次戦でも期待がかかる。

 サモアとは15年から3大会続けて1次リーグ第3戦での顔合わせとなる。7月のテストマッチでは退場者を出したこともあって敗れ、通算成績でも5勝12敗と負け越しているものの、本大会では2連勝中。三たびの勝利で、堀江が1次リーグ突破へと導いていく。

 ◆遅延型アレルギー 卵や小麦など特定の食物を摂取後、数時間から数週間後に症状が出現する食物アレルギー。頭痛、めまい、慢性疲労などの症状を引き起こす。堀江自身は「体脂肪増加や急な眠気、朝に起床しづらい」との症状が出るという。

 ◆堀江翔太(ほりえ・しょうた)1986年1月21日、大阪府吹田市出身。島本高から帝京大に進学し、08年に三洋電機(現埼玉)に入団した。ニュージーランド・カンタベリーアカデミーに留学も経験。スーパーラグビーのレベルズでもプレーした。09年に日本代表デビューし、通算74キャップ。W杯には11、15、19年、今回と4大会連続出場。ポジションはフッカー。180センチ、104キロ。家族は妻と2女。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス