大の里が快挙 史上7人目の新十両8連勝 先場所で黒星の相手に2日連続リベンジ成功

 「大相撲秋場所・8日目」(17日、両国国技館)

 新十両の大の里(二所ノ関)が時疾風(時津風)を押し出し、勝ち越しを決めた。新十両力士の初日から8連勝は2016年夏場所の佐藤(現大関貴景勝)以来7年ぶり。1場所15日制が定着した1949年5月以降では、7人目の快挙を達成した。幕内では3大関がそろって黒星を喫した。かど番の貴景勝と霧島は3敗、豊昇龍は宇良のはたき込みに屈して5敗目。トップは1敗の平幕高安と熱海富士。

 関取になったばかりの大の里の勢いが止まらない。審判を務めた師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)の眼前で、あっさりとストレート給金をやってのけた。7人目の快挙を成し遂げ「勝ち越しを予想以上に(早く)できて良かった」とうなずいた。

 相手は先場所送り出しで敗れた時疾風。立ち合いからもろ手の強烈な突きではじき飛ばすと、左へ逃れる相手を逃さず素早く追いかけ、とどめの押しで圧倒。前日の輝鵬戦と2日続けてリベンジを果たし「先場所の反省を生かせたと思う」と話した。

 幕下2場所で計4敗したのが不思議なくらいの無双ぶり。それも関取としての生活に順応できているからだ。幕下では1場所7番だったが、十両となって15日間相撲を取るのは初めてのこと。23歳のホープは「幕下と違ってオフがないので、集中力が途切れないようにスイッチを入れられた」と程良い緊張感につながっている。

 十両ではただ一人の勝ちっ放し。初日から8連勝した新十両力士は過去6人中5人が優勝と、格好のVデータもあるが「まだ終わったわけじゃない。余計なことは考えずに」。目先の欲にもくらまず、勝ってかぶとの緒を締めた。

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