サーフィン稲葉玲王 条件付きパリ出場権 カノアに続き日本男子2人目!来年2月WG出場で確定

 国際サーフィン協会は15日、男子の稲葉玲王(れお、26)が条件付きで2024年パリ五輪の出場権を獲得したと発表した。東京五輪銀メダルの五十嵐カノア(木下グループ)に続き、日本男子2人目。来年2月開幕(プエルトリコ)のワールドゲームズ(WG)に出場すれば、正式に五輪切符が確定する。

 五十嵐が、五輪予選でより優先度の高いプロ最高峰チャンピオンシップツアー(CT)で上位10人(各国上限2人)に入ることが15日に確定。今年5~6月のWGでアジア勢最上位となって五十嵐が手にしていた権利が、アジア勢2位の稲葉に回り「出るからには絶対、メダルを取りたい」と意気込んだ。

 五輪は、波が高いため世界有数の危険度で知られるタヒチで開催される。「(五輪会場は)危険な波。怖い気持ちと、わくわくする気持ちがある。(筒状の波をくぐり抜ける)チューブライディングの勝負になる」とポイントを挙げた。

 東京五輪会場の千葉県一宮町出身で、名前の「玲王」は、手塚治虫さんの作品「ジャングル大帝」のライオンの主人公「レオ」に由来。26歳が初の五輪で主役をつかみ取る。

 ◆稲葉玲王(いなば・れお)1997年3月24日、千葉県一宮町出身。元プロサーファーの父・康宗さんに連れられて6歳でサーフィンを始めた。2010年10月に日本プロサーフィン連盟(JPSA)のプロテストに当時史上最年少の13歳で合格した。13年の世界ジュニア選手権では16歳以下の部で4位。19年はCTの予選シリーズ(QS)の年間ランキングで、一時5位に入るなど奮闘した。22年のアジアオープンで優勝。172センチ、70キロ。

 ◆サーフィンのパリ五輪予選 各国・地域の出場枠は原則として男女とも2。昨年のWGで団体を制した日本男子は追加で1枠を獲得し、最大3人が出場可能。予選は優先度の高い順に①2023年CT年間順位で上位の男子10人、女子8人②23年WGでアジア、アフリカ、欧州、オセアニアの各大陸の男女最上位③24年WG上位選手-などとなっている。23、24年のWGにともに出場することも条件の一つ。日本は稲葉のほか、男子は五十嵐カノアが、女子は松田詩野がともに条件付きで出場権を獲得している。

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