大の里が連敗ストップ3勝目「ほっといても上に行く力があるんだから」二所ノ関親方のゲキを力に
「大相撲名古屋場所・9日目」(17日、ドルフィンズアリーナ)
3番相撲から連敗中の幕下大の里(二所ノ関)が、幕内経験者の荒篤山を寄り切って3勝目を挙げた。
日体大時代に2年連続のアマ横綱に輝いた実績を持つ期待のホープ。幕下10枚目格付け出しでデビューした5月場所では6勝1敗と上々の滑り出しを見せていたが、今場所5日目に時疾風に敗れると、7日目には新十両の輝鵬にも黒星を喫して、プロ初の連敗となっていた。久々の白星に「切り替えて何とかきょうに臨んだんで、勝てて良かったです」とホッとした表情を浮かべた。
連敗直後は「精神的にも追い詰められていた」と言う。しかし、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)から「今場所は勝ち負け気にするな。ほっといても上に行く力があるんだから」と激励を受けた。大の里は「きつい精神状態だったけど、楽に(相撲を)取れた」と立ち直っていた。
先輩からも励ましを受けた。日体大の1学年上で、幕下4枚目の高橋(二所ノ関)から「自分が落ち込んでいた時に、ご飯に連れて行ってもらった。『一緒に上がろうぜ』と言って頂いた」と力強い言葉をもらっていた。
これで3勝2敗と勝ち越しに王手。「連敗は止まったんで、また切り替えて良い準備をしたい。勝ち越しは考えずに一番一番集中したい」と気持ちを新たにした。





