泉谷駿介 110メートル障害で日本男子初V 初出場ダイヤモンドリーグいきなり頂点「自信になる」

 「陸上・ダイヤモンドリーグ第6戦」(30日、ローザンヌ)

 男子110メートル障害で初出場の泉谷駿介(23)=住友電工=が13秒22で優勝した。2010年に新設された最高峰シリーズでの日本勢の制覇は、女子やり投げで通算3勝の北口榛花(JAL)に続いて2人目で、男子では初めて。北口は63メートル34で2位。65メートル70のマッケンジー・リトル(オーストラリア)が優勝した。男子走り幅跳びの橋岡優輝(富士通)は7メートル98で3位。同5000メートルはベリフ・アレガウィ(エチオピア)が12分40秒45の今季世界最高記録で勝った。

 最終10台目のハードルを越えた時点で泉谷は隣のスイス選手とトップ争いでほぼ並んでいた。2021年東京五輪の準決勝落選など大舞台で力を発揮できなかった男が「絶対、最後やってやろうと思って気合でいった」。スプリントで一皮むけ、出色の勝負根性で0秒01差の戦いを制し、初参戦でいきなり頂点に立った。

 スタートがやり直しになっても動じなかった。号砲への反応時間はトップの0秒101で、「うまくはまった」とぐんぐん加速。中盤までにリードを奪った貯金も競り合いで生き「このメンバーで勝ち切れたのは自信になる」と声が弾んだ。

 今春「より陸上に集中するため」と、拠点を千葉県にある母校の順大から、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターへ移した。練習環境が充実し、6月に自身の日本記録を13秒04に更新と進境著しい。今回の優勝後も「米国勢としっかり勝負していきたい」と不在の強豪たちのことを忘れていない。8月の世界選手権(ブダペスト)へ向けて一心不乱に突き進む。

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