100m障害で悲劇 大接戦で順位誤表示 3位以内世界切符の福部が優勝表示→4位で大号泣 V寺田が運営に苦言「選手も人生懸かってる」

 レース後、涙を流す福部真子(撮影・中田匡峻)
 100Mハードル決勝を制した寺田明日香(左)は福部真子と抱擁を交わす(撮影・中田匡峻)
 100メートルハードル決勝の順位表(撮影・中田匡峻)
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 「陸上・日本選手権」(3日、ヤンマースタジアム長居)

 女子100メートル障害が行われ、東京五輪代表の寺田明日香(ジャパンクリエイト)が12秒95(向かい風1・2メートル)で5度目の優勝を飾った。

 ただ、レース後、悲劇があった。大接戦でのゴール。すでに参加標準記録を突破しており、3位以内なら世界選手権代表入りが内定していた福部真子が12秒942で最初に一番上に名前が表示され、アナウンスもされた。福部は「え?寺田さんが前にいたのになんでかな」と思いながら、涙を流した。しかし、その後、表示が一度消え、正式タイム順に表示されると一転、福部は世界切符を逃す4位に。福部は頭を抱えて大号泣し、仲間から慰められていた。福部と寺田は同じメーカーのユニホームを着用していた。

 優勝インタビューで寺田は「ちょっと選手もショック受けちゃうので、しっかり見て(表示を)出してもらえたら。選手も人生が懸かっている」と、苦言を呈した。

 最終結果は1位寺田明日香 12秒95、2位青木益未 12秒95、3位田中佑美 12秒96、4位福部真子 12秒99だった。

 日本陸上連盟は夜になり、文書で見解を発表。「LIVEリザルト(判定中)における福部真子の1着表示は、写真判定員の着順判定中の記録が大型映像に出力されてしまったため、正式着順、記録とは違うものが一時表示された。しかし、OFFICIALリザルト(確定)では正式な着順に訂正し、リザルトを確定した」と説明。その上で「LIVEリザルト(判定中)はあくまで判定途中のリザルトであり、最終的な正式リザルトはOFFICIALリザルト(確定)として表示している」と、補足した。

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