伊藤美誠「日本のレベル上がってない」過密日程の国内選考に危機感吐露「みんな中国以外への負け増えてる」打倒中国の信念は不変

 意気込みを語る卓球日本代表・伊藤美誠(中央)。左は早田ひな、右前は張本智和(撮影・開出牧)
 拳を突き上げアピールする卓球日本代表の戸上隼輔(撮影・開出牧)
 囲み会見で意気込みを語る伊藤美誠(撮影・開出牧)
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 卓球の世界選手権(20日開幕、南アフリカ・ダーバン)に出場する日本代表が12日、都内で行っている強化合宿を公開した。女子で東京五輪代表の伊藤美誠(22)=スターツ=は臀部(でんぶ)の故障のため、この日は別メニュー調整。日本協会が独自に設定したパリ五輪代表選考ポイントでは現在7番手と窮地に追い込まれているが、世界選手権は最も配点が高い大一番だけに「(現状に)落ち込んでいても意味がない。五輪より(中国勢が多く)厳しい戦いになるが、その中で結果を出す人が本物」と言い聞かせた。

 日本協会は24年パリ五輪に向けて、従来の世界ランクに準拠した五輪代表選考から大きく転換し、計6回の国内選考会を中心とした独自の選考ポイントで争う方式に変更。日本の有力選手同士がしのぎを削る一方で、ポイント対象となったTリーグにも出場し、さらにトップ選手は国際大会にも変わらず出陣しているだけに過密日程が顕在化。海外遠征のさなかに行われた前週の全農カップ平塚大会では、故障や体調不良、調整不備を明かす選手が続出した。

 世界選手権の直前合宿にも関わらず、日本代表選手には疲弊感が覆う中、日本女子のエースは「(国内中心の選考方式で)日本のレベルが上がっているとは思わないです、正直」と本音を吐露。現選考方式を受け入れてはいるものの、現在は国内外の試合日程に忙殺されて鍛錬する時間が取れない現状があり、「みんな練習できていないし、海外に出ている選手は意地で頑張って(世界ランクを)キープしているが、どの(日本)選手も中国選手以外に負けることが少しずつ増えている」と、国際競争力低下への危機感を隠さなかった。

 世界ランクでは日本勢最高の7位につけている伊藤だが、五輪選考ポイントでは7番手と五輪切符獲得へ厳しい戦いが続いている。今回の世界選手権はパリ五輪への試金石となるだけでなく、優勝すれば200点とポイント配点が最も高い大一番。「(日本代表)1人1人が中国選手の所まで(負けずに)いって、中国選手に勝つことが一番。それができれば本物だと思う」。国内争いに時間を割きつつも、打倒中国で世界の頂点を目指す思いは不変で「(現選考方式でも)自分が一番成長できれば」と信念をにじませた。

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