高橋大輔 恩師に引退報告し忘れも以心伝心 長光コーチは最後の「オペラ座の怪人」に涙

 思い出のシーンを振り返る高橋大輔(右)と村元哉中(撮影・棚橋慶太)
 引退会見を行ったアイスダンスの高橋大輔と村元哉中(撮影・棚橋慶太)
 会見で笑顔を見せる高橋大輔(右)と村元哉中(撮影・棚橋慶太)
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 フィギュアスケート・アイスダンスで、1日にともに現役を引退することを発表した“かなだい”こと村元哉中(30)、高橋大輔(37)組=関大KFSC=が2日、記者会見を行った。引退へ至る経緯や今後について話す中で、高橋は中学時代からシングルで師事した恩師、長光歌子コーチ(72)への引退報告をうっかり「し忘れていた」と謝罪した。

 古傷の右膝の状態が、競技レベルでは耐えがたいという理由で引退を決めたのが2月の四大陸選手権後。3月の世界選手権前には、アイスダンスで指導を受けるマリナ・ズエワコーチに報告したが、長光コーチには「すっかり伝えたと思っていたんですけど、伝えてなくて」と苦笑い。そのまま機会を逸してしまった。

 最後の試合となった4月の世界国別対抗戦(埼玉)では、来日できなかったズエワコーチに代わって長光コーチに付き添いを依頼したが、そこでもまだ伝えていなかった。

 一方、長光コーチはこの日書面で出したコメントで、世界選手権で一区切りをつけるのではないかと感じていたことをつづった。その上で「国別対抗戦でリンクサイドに立って欲しいと大輔から依頼があった時、『やっぱり引退を考えているんだな』との確信に至り、いつもなら固辞するところですが、後先考えず『嬉しい!行く行く』と答えていました」と以心伝心で理解していたことを明かした。

 国別対抗戦のフリーダンス「オペラ座の怪人」の演技の後に、長光コーチは涙を流していた。高橋は「僕からは聞いてないですけど、長光コーチは(最後だと)感じていたみたいです」と振り返った。

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