ラグビーのリーグワン１部、神戸は２８日、元日本代表のフッカー有田隆平（３４）、フランカー前川鐘平（３４）ら選手９人と、アンドリース・ベッカー・フォワードコーチ、タイ・リーバ・ディフェンスコーチ、現役時代に主将を務めた橋本大輝フォワードコーチらスタッフ７人の退任を発表した。

　神戸市内で記者会見した前川は、現役引退を表明。東海大を卒業後、神戸製鋼入りしてからの１２年を振り返り「この４年はケガでチームに貢献できなかったが、違うところで若い選手の成長など貢献できたかなと思っている」と話した。今後は社業に専念する。

　また、当面は社業に専念する有田は「ここまでラグビーでやってきたので、やれるだけという思いではある」と現役続行を希望。「必要とされるところでやれればいい」と他チームへの移籍も視野に入れている。

　２人は日本代表のＦＢ山中亮平と同級生。しかも、前川は東海大仰星、有田は早大で同窓だった。前川は「同級生がどんどん減っている中での日本代表は本当にすごい。同級生であり自分は山中のファン」とエール。有田も「今季もフルでケガなく元気だった。まだまだ頑張ってほしい」と話していた。