霧馬山&大栄翔 来場所大関とり挑戦 好成績を残せばダブル昇進の可能性も
「大相撲春場所・千秋楽」(26日、エディオンアリーナ大阪)
新関脇霧馬山が12勝3敗で念願の初優勝を飾った。本割で2敗だった小結大栄翔を突き落として並ぶと、優勝決定戦でも突き落としで物言いがつく際どい勝負を制して逆転。霧馬山の夏場所での大関とりに関して、昇進を預かる審判部の佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は「大関とり?そうですね。三役で2桁勝っていますから」と話した。
小結だった先場所の11勝に続き、新関脇の今場所も12勝。八角理事長(元横綱北勝海)も「どっしりしてきた気がします。大関候補の1番手?そうなりましたね。ここからは本人次第」と新大関誕生へ期待を寄せる。夏場所で10勝以上を挙げれば、まず昇進は確実と言えそうだ。
惜しくも優勝を逃した大栄翔についても八角理事長は「来場所、頑張って大関を目指してほしい」と語り、昇進のチャンスがあることを示唆する。初場所は前頭筆頭で10勝、今場所は小結で12勝。先場所が平幕であることを指摘する意見も出そうだが、佐渡ケ嶽審判部長は「そこはまた審判部で話し合う」と含みを持たせた。再関脇が有力な夏場所で今回同様に好成績を残せばダブル昇進の可能性も十分。さらに豊昇龍、若元春も加わり、次期大関争いがますます盛り上がる。



