２０２４年パリ五輪の開幕まで１４日で５００日。新競技「ブレイキン（ブレイクダンス）」で、初めての五輪出場を目指す２１年世界選手権女王の福島あゆみ（ダンサー名・ＡＹＵＭＩ、３９）が１３日までにデイリースポーツのインタビューに応じた。出場となれば４１歳で迎える夢舞台。競技を始めた２１歳からの道のりを明かし「一個一個頑張ってその先にパリ（五輪）があったら。一つずつ進化できるように」と決意を込めた。

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　今まで会った誰よりも明るい人だった。取材中は常に笑顔で、記者もつられてしまうほど。写真撮影の時には「こんなんどうですか？」と、ノリノリでポーズを次々と披露してくれた。数枚シャッターを切るとカメラマンに駆け寄って写真を確認し「めっちゃいい！」と親指を立ててグッドポーズ。無邪気に笑う姿が印象的だった。

　２０年に首のヘルニアを患い４カ月間踊れなかった時期には、仲間と服のブランド運用を開始したという。「大けがをして落ち込まなかったですか？」と思わず聞いてしまった。「悩んでも仕方ない。せっかくだったら新しいこと始めようって」と答えが返ってきた。

　ポジティブという言葉が安く感じてしまうほど、前を向ける強い心。世界トップレベルで戦う福島の強さの理由が分かった気がした。（デイリースポーツ・五輪担当・谷　凌弥）