藤井直伸さん 31歳で死去「突然の訃報に言葉が見つかりません」バレー協会・川合俊一会長が追悼
バレーボール男子東京五輪代表の藤井直伸さんが3月10日に死去したことが12日、分かった。所属の東レが発表した。31歳だった。藤井は2022年2月に自身のインスタグラムで胃がんのステージ4と医師から宣告されたことを公表。闘病中だった。
日本バレーボール協会・会長の川合俊一氏は追悼のコメントを発表。「突然の訃報に言葉が見つかりません。闘病生活を始められてからご本人が発信されていた情報には、いつもバレーボールに対する愛が溢れていました。そんなチャレンジ、努力を積み重ねてきた藤井選手の日の丸を背負った雄姿を二度とコートで見ることができないと思うと悲しみでいっぱいです。どうか安らかにお休みください。ご冥福を心よりお祈り申し上げます」などと記した。
藤井さんはセッターとして、16-17年シーズンに所属の東レを8年ぶりの優勝に導いた。17年に全日本に初招集。18年アジア選手権優勝に導くなど存在感を発揮し、東京五輪代表にも選出されるなど、今後の活躍にも期待が集まっていた。
しかし、22年2月に胃がんが発覚。妻は女子元日本代表の佐藤美弥さん。2021年9月26日に結婚したばかりだった。
◆藤井直伸(ふじい・なおのぶ)1992年1月5日、宮城県石巻市出身。中学からバレーボールを始め、古川工業高を経て、順大に進学。14年の東レに加入した。17年に日本代表に初招集され、東京五輪にも出場した。身長183センチ、体重78キロ。



