室伏長官、国枝慎吾さんの国民栄誉賞決定を祝福「人類への励み」引退後の活躍にも太鼓判「役割は無限」
スポーツ庁の室伏広治長官(48)が3日、都内で取材に応じた。政府がこの日、車いすテニス男子の第一人者で、全ての四大大会とパラリンピックで優勝する「生涯ゴールデンスラム」を達成した国枝慎吾氏(39)への国民栄誉賞授与を決定したことを受け、「これ以上うれしいことはない。国枝選手や周りで支えてこられた方々にお祝い申し上げたい」と祝福した。
パラスポーツ界で初めての栄誉となったが、人間の限界を追求し続けた国枝さんの姿勢を踏まえ、「これが人間なのかと思うような、考えられないようなパフォーマンスを見せていただき、トップで居続けた。国民栄誉賞にふさわしい」と室伏長官。「(国枝さんの活躍は)社会に対してインパクトがある。障害の有無を超えて、人間の可能性がここまであるんだと示してくれた。人類に対して励みになる」と意義を強調した。
国枝さんが引退発表後、本人と面会する機会もあったといい、「(引退後も)役割は無限にあるのではないかとお話しさせていただいた」と明かした。今後の活躍についても「素晴らしい賞を授与されたが、これは(ゴールではなく)ステップだと思うので、さらに大きく羽ばたいていただきたい」と太鼓判を押した。