赤江夏星 シングルス初V マッチポイント握られながら大逆転「今の目標は世界選手権出場」

 「卓球・大阪国際招待選手権」(19日、エディオンアリーナ大阪)

 各部門の男女シングルス決勝を行い、女子は赤江夏星(18)=大阪・香ケ丘リベルテ高=が横井咲桜(大阪・四天王寺高)に3-2で逆転勝ちし、初優勝した。男子は萩原啓至(17)=愛知・愛工大名電高=が手塚崚馬(東京・明大)に3-2で競り勝ち、初めて頂点に立った。

 絶体絶命のピンチから大逆転した。2ゲームを先取され、4ゲーム目ではマッチポイントを握られながら、赤江が底力を見せつけた。「自分は正直、いつ負けるか分からないぐらいの実力。苦しい場面から優勝できて良かった」。18歳同士、横井との高校生対決を制した。

 相手のボールにタイミングが合っていないと感じ、途中で台から近い位置でのプレーを心がけたことが功を奏した。横井は1月の全日本選手権で、伊藤美誠を破るなどベスト4に進出。一方の赤江は、シードながら初戦の4回戦で敗退。悔しさも胸に「同世代と戦うときは、相手の結果がどれだけ上であっても『勝つ』気持ちでいく」と、気合はほとばしっていた。

 昨年のインターハイ女王は卒業後、実業団に進む。「今の目標は世界選手権に出場すること。そこでメダルを取りたい。オリンピックは夢かな」。日本女子卓球界の逸材は、大阪から世界へと羽ばたく。

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