再入幕濃厚の朝乃山「新しい自分で」準地元・春場所へ 出稽古の十両欧勝馬と13勝8敗

 大相撲初場所で十両優勝を飾った元大関の朝乃山(28)=高砂=が10日、都内の高砂部屋で稽古し、29番の申し合いを行った。出稽古に来た十両欧勝馬(鳴戸)とは13勝8敗。後半は得意の右四つで寄り切る形が目立ち「息が上がってからも、しっかり相撲が取れている」とうなずいた。

 春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)での再入幕が濃厚。近大で4年間を過ごした大阪では初土俵、新十両、そして大関昇進を決めるなど、節目になってきたが「それは過去のこと」とキッパリ。「過去の自分のことは振り返りたくもないし、新しい自分を見つけていきたい。いい思い出も振り返ると、やっぱりどこかしら変なところが出てくる」と自分を戒めた。

 出場停止処分後、初めての春場所。もちろん「準地元みたいなもの。自分の相撲を15日間取り切って、お客さんに喜んでいただけるように」という強い思いはある。過去と決別して、さらに成長した姿を披露する。

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