りくりゅう日本勢初V「新しい扉開いた」 プレッシャー打ち勝ち涙 薄氷1・30点差で制した
「フィギュアスケート・GPファイナル」(9日、トリノ)
ペアフリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)はフリー136・50点、合計214・58点で日本勢初優勝を果たした。
キスアンドクライで優勝を確認すると、2人で号泣して抱き合った。冒頭のツイストリフトを決めたが、その後ジャンプにミスが出たことから、「不安な気持ちがありました」と三浦。昨季の世界選手権を制した米国ペアをわずか1・30点上回って優勝すると、「初めてプレッシャーと戦う試合だった。ものすごくうれしい」と木原は感極まった。
今季はGPシリーズで2戦連勝するなど、快進撃が続く。その今季を象徴するのがフリー曲「Two」だった。「自己犠牲愛」がテーマで、今夏に三浦が左肩に大けがを負い、2人での練習が約2カ月間もできなかった状況と重なった。
「表現するのがすごく楽しい」と三浦は特別な思いがあり、木原も「今シーズンはお互い支え合ってシーズンインをした。(フリー曲は)今シーズンを全て表している。そこが気に入ってるんじゃないかな」と三浦の気持ちを代弁した。
苦難を2人で乗り越え、強豪ロシア勢や五輪メダリストが不在の絶好機を逃さなかった。三浦は「練習の積み重ねを自信に変えられたことが今シーズン前半の成長」と誇らしげに笑った。日本ペアの新たな歴史をつくり、木原は「また新しい扉が開いたことは、すごくうれしい」と感慨深げだった。
◆三浦璃来(みうら・りく)カナダを拠点に木原と組んで4季目。昨季は北京冬季五輪で団体3位に貢献し、個人で日本勢初の五輪7位入賞、世界選手権銀メダル。大阪・向陽台高出、中京大、木下グループ。146センチ。20歳。兵庫県出身。
◆木原龍一(きはら・りゅういち)11年世界ジュニア選手権男子代表。13年にペアに転向し、高橋成美と14年ソチ、須崎海羽と18年平昌両五輪に出場。中京大出、木下グループ。174センチ。30歳。愛知県出身。




