悲願のGPファイナルVの宇野昌磨「まだまだ成長できる余地はたくさん」【一問一答】
「フィギュアスケート・GPファイナル」(10日、トリノ)
男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の世界王者・宇野昌磨(24)=トヨタ自動車=がともに今季世界最高となるフリー204・47点、合計304・46点で5度目の挑戦で初優勝を飾った。フリーは自己ベストで、フリー200点超え、合計300点超えは今季世界初で、日本男子のファイナル制覇は、高橋大輔、羽生結弦に続く史上3人目。
SP2位の山本草太(22)=中京大=が自己ベストの合計274・35点で初出場で2位に輝いた。日本勢のワンツーは12年大会の高橋大輔、羽生結弦以来10年ぶりとなった。
記者会見での宇野の一問一答は次のとおり。
-優勝して
「とてもうれしく思います。僕の周りのサポートして下さった皆さんが喜びを爆発させているのを見て、すごくうれしく思いましたし、まだまだ成長できる余地がたくさんあるかなと思う。よりレベルアップできるようにしたい」
-山本選手と同時表彰台
「僕も草太くんもどれぐらい続けるか分からないですけど、アクシデントなく今日までの練習を積み重ねていけば、お互いが勝ったり負けたりする関係性でいけると思う。試合という場では競技ですし、順位がついてしまいますけど、練習ではお互いが高め合って、怪我なくいけたらなと強く思ってます」
-試行錯誤してここまできた。何がこの結果につながった?
「昨季の後半から色んな選手の練習の仕方を見て、練習できる量って、怪我もあるので限られてくる。どうやったらたくさん練習できて、どうやったら自分のためになる練習ができるのか、どんどん分かってきた。ジャンプの安定感や試合でのいい演技につながっている。根本はスケート靴がフィットしていること。ただ、この靴は全日本が終わったらそろそろ変えなければいけない。そこでどう変わっていくかが不安ですけど、この靴のおかげで世界選手権、GPファイナルで良い成績を残していけた」
-3月の世界選手権から大きな大会で2連勝、トップで結果を残したが。今後どんな選手になりたいか
「今大会、もちろん良い成績を残したいと取り組んでいましたが、本当に結果というものは今日まで練習してきたものが、しっかり繋がった結果だと思いますし、何より今日までの練習が昨季からすごくいいものにどんどんなっていっている。ほぼ万全な状態で大会を迎えた時に練習してきたことが出せるのは良い傾向」
-大会の緊張感
「GPファイナルはジャパンOPやグランプリ2戦に比べても緊張しなかった。全日本でどんな気持ちになるか分からないですけど、短期間でコンディションの調整が難しくなる。最高のパフォーマンスが全日本でもできたら」