来場所は125年ぶり1横綱1大関の異常事態 八角理事長「親方衆も頑張らなきゃだめ」

 玉鷲(右)に押し出しで敗れ、負け越しが決まった正代(撮影・佐藤厚)
 玉鷲(右)に押し出され、負け越しが決まった正代(撮影・佐藤厚)
 玉鷲(左)に押し出しで敗れ、負け越しが決まった正代(撮影・佐藤厚)
3枚

 「大相撲九州場所・13日目」(25日、福岡国際センター)

 5度目かど番の大関正代は小結玉鷲に押し出しで敗れ、8敗目を喫して負け越しが決まった。来場所の関脇への陥落も決まり、来年初場所は1898年1月の春場所以来125年ぶりの1横綱1大関となる。

 正代が力なく土俵を割ると、館内はため息に包まれた。大関在位13場所で6度目の負け越しとなり、とうとう陥落が決定。土俵を降りた後もうつむき、リモートでの取材には応じずに会場を後にした。

 八角理事長は正代のふがいない相撲内容に「集中力がなかった。(立ち合いで)当たれていない」と渋い表情。場所前の大関昇進祝賀会では辛口エールを送ったものの実らず、「なかなか力が戻るものでもないから。(すぐの復活は)難しいでしょうね」と肩を落とした。

 大関から陥落したばかりの関脇御嶽海も今場所復活はならず、来場所は横綱照ノ富士、大関貴景勝の寂しい上位陣となる。1横綱1大関は125年ぶりという不名誉記録となるが、八角理事長は「親方衆も頑張らなきゃだめでしょう。強い力士を育てるために。でも、すぐにできるわけではない」と師匠らにも奮起を促し、「前から言っていますけど、(新しく)突き抜ける人がいてほしい」と新星登場に期待を込めた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス