田中希実の母・千洋さん 93回目のフルマラソン完走 3時間43分21秒でゴール
「神戸新聞社共催・第10回神戸マラソン」(20日、神戸市役所前発~明石海峡たもと折り返し~ポートアイランド着=42・195キロ)
新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりに開催された大会。東京五輪陸上女子1500メートル8位入賞の田中希実(23)の母、田中千洋さん(53)がゲストランナーとして参加し、3時間43分21秒でゴールした。
大会ゲストを務めた希実がスタート地点でランナーたちに声援を送った中、千洋さんは93回目のフルマラソンに挑んだ。マイペースで走っていたものの、残り10キロあたりから左足に痛みが生じたといい「3時間30分以内ぐらいではいきたいなと思っていた」と唇をかんだ。
それでも「私が声をかけなくてはいけない立場なのに、逆にランナーの方々にも声をかけてもらいながら走ることができた。後ろから(ゼッケンの)名前を見て『希実ちゃん応援しています』『お母さんも頑張って』などと声もかけてもらった」と、周囲への感謝を口にした。
千洋さんは、希実が中学3年だった2013年の第3回大会で優勝した。1997、2003年には北海道マラソンを2回制している。自己ベストは2002年名古屋国際女子(現名古屋ウィメンズ)の2時間29分30秒。現在も自分のペースで走り続けている。
今回、娘が大会ゲストを務めたことに「2013年のときは沿道を転々として応援してくれたりとかした。だから今回、不思議な感じだった」と振り返った。そして今後について「途中棄権がないので、これからも完走を続けていきたい。100回出場はいつになるかは分からないが、そこに合わせて走れたらいい」と、目標を語った。





