豊昇龍 10年ぶり珍手・かわず掛けで1敗死守 叔父の元横綱朝青龍も感激

 「大相撲九州場所・5日目」(17日、福岡国際センター)

 関脇豊昇龍が珍手・かわず掛けを平幕翠富士に見舞い、トップ1敗(4勝目)を守った。幕内では10年ぶりとなる決まり手で場内を沸かせた。小結翔猿との1敗対決を制した関脇御嶽海ら8人が首位を並走する。大関陣では5度目のかど番の正代が、平幕明生に敗れて3敗目。貴景勝は逸ノ城を退けて2敗を守った。

 技を技で返す驚異の格闘本能で度肝を抜いた。豊昇龍は翠富士の切り返しに体が傾いたが、右足を相手の左足に巻きつけて豪快に跳ね上げた。同時に倒れ込みながら、とっさに上手を離すと、わずかに相手が先に落ちた。決まり手「かわず掛け」のアナウンスが流れると会場がどよめいた。

 幕内では2012年春場所5日目、隆の山が勢に決めて以来の珍手。「狙ったわけじゃないんで。流れでそうなったんで。まぁ何よりも勝ってよかった」。いつも通り淡々と取材に答えていた豊昇龍だが、10年ぶりと聞くと「10年ぶり!えぇ!よかったっすね」とマスク越しでも分かる満面の笑みで喜んだ。

 多彩な技で魅了した叔父の元横綱朝青龍をほうふつ。その叔父もツイッターで「かわずはけ」(原文まま)と、涙を流し喜ぶ顔の絵文字を添えて感激だ。

 今年はここまで全5場所勝ち越し、春場所で新小結となって以降、三役を守っている。目標は三役では初の2桁星。「体の動きも悪くないし。気持ちは切れずに最後まで頑張りたい」と闘志満々だ。

 53年ぶり4日目にして全勝力士が消えた大荒れの九州場所でトップ1敗を死守。次の大関を狙う23歳が主役に名乗りを上げた。

 ◆かわず掛け 外掛けや切り返しで攻めてきた相手の足を逆に内側から足を絡めて掛け、腕を相手の首に巻き、後ろに反って倒す珍手。技の形がカエル(かわず)に似ており、同技で勝った河津祐泰(かわづすけやす)にも由来。1960年に切り返しから分離した。元大関の貴ノ浪が横綱曙、貴乃花らに6回決めている。柔道の投げ技にもあり、プロレスではジャイアント馬場が同技を発展させた「河津落とし」を得意とした。

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