競泳・本多灯が短水路世界新V「最高です」 瀬戸大也の記録を大幅更新 200Mバタフライ

 短水路世界新記録で優勝し喜ぶ本多灯
 短水路世界新記録で優勝した本多灯
 短水路世界新記録で優勝し喜ぶ本多灯
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 「競泳・日本短水路選手権」(22日、東京辰巳国際水泳場)

 男子200メートルバタフライ決勝が行われ、昨夏の東京五輪銀メダルの本多灯(20)=日大=が1分46秒85の世界新記録で優勝した。同代表の瀬戸大也(TEAM DAIYA)は1分50秒55で3位に入った。

 打ち立てた記録を確かめるように、何度も水面をたたいた。本多はコースロープに上り力強くガッツポーズ。「達成できて本当にうれしい。最高です。このタイムを自信にして(24年)パリ五輪では東京五輪より、さらにいい色のメダルをとりたい」と喜びを爆発させた。

 持ち味の積極的なレースが生きた。「前半から攻めて後半耐えようと思った」。その言葉通りに、最初の100メートルを51秒39で折り返すと、後半もスピードが落ちることはなかった。隣のレーンで泳ぐ瀬戸ら後続を引き離し、捉えたのは世界新。声援はターンのたびに大きくなり、ラスト25メートルで最高潮。タッチの瞬間は会場が揺れるほどの歓声が起こった。

 今までの世界記録は2018年に瀬戸が記録した1分48秒24。瀬戸は「(1分)46秒は速い。ついていけないっすね」と脱帽した。

 今大会は世界短水路選手権(メルボルン、12月13~18日)の選考会となっているが、冬の強化の兼ね合いもあるため、辞退も認められている。本多は国内で強化に励む意向で「冬場は追い込める時期。後半の持久力を一からやり直したい」と語った。

 2023年は夢舞台への戦いが本格化する重要な1年。夏には福岡での世界選手権も待っている。「最終目標は五輪金。400メートル個人メドレーでも狙っている。どの種目でも活躍できることを考えたら日本で強化して、世界水泳で結果を出そうというのが今のプラン」。20歳の若き日本のエース。まだまだ成長は止まらない。

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