駒大・田沢廉は1週間前に胃腸炎かかり「最悪」の状態だった 3区2位で9年ぶり出雲駅伝Vに貢献
「出雲全日本大学選抜駅伝」(10日、出雲大社正面鳥居前~出雲ドーム前=6区間45・1キロ)
駒大が2時間08分32秒の大会新記録で、9年ぶり4度目の優勝を果たした。2区でスーパールーキーの佐藤圭汰(1年)が従来の区間記録を20秒も縮める区間賞の走りで首位を奪うと、3区で絶対エースの田沢廉(4年)も区間2位の好走。駒大は出場選手全員が区間2位以内と、抜群の安定感で頂点をつかんだ。
田沢が絶対エースの貫禄を見せた。大会1週間前に感染症胃腸炎にかかり、調子は「最悪」だった。当初候補だった最長区間の6区は走れなかったが、2番目に距離が長い3区を走りきった。
最終学年の駅伝シーズンが始まった。11月の全日本大学駅伝、来年1月の箱根駅伝と合わせた大学三大駅伝“三冠”へ、田沢は「監督に4年間指導してもらった恩返しは駅伝の優勝をさせてあげること。残り2つも取りたい」と力強く意気込んだ。