ツアー2勝目の西岡良仁驚き「自分でもサプライズ」 就任1週間“お試し”新コーチで即結果
「テニス・楽天ジャパン・オープン」(4日、有明テニスの森公園)
前週の韓国オープンを制覇した西岡良仁(27)=ミキハウス=が“凱旋”し、5日の初戦を前に会場で記者会見を行った。2018年深圳オープン以来となる自身ツアー2勝目で、日本男子のツアー複数回制覇は錦織圭以来2人目の快挙。「(韓国OP直前に)新しいコーチをつけて、いろんな意見を聞いたり、モチベーションや試合中の劣勢の気持ちの持ち方など、技術よりも細かい部分がうまくはまったのが今回いい結果につながった」とうなずき、「(ツアー)2勝目は本当にうれしい。自分の中でもサプライズな部分があった。1つ歴史を作れたことはうれしい」と胸を張った。
新コーチが就任したのは韓国オープンの1週間前だった。西岡は兄靖雄さんとのコーチ関係を解消したばかりだったが、土居美咲を以前指導していたこともあるクリス・ザハルカ氏から打診があり、コーチとして招へい。まだ正式契約ではなくトライアル段階で、西岡は「1週間しか一緒に居ないから正直(コーチには)何も言いたくない」と頼ることはなかったが、クリス氏も「知らないことを大きく変える気はない。最初は君のことを知らないから、見ながら判断するよ」と尊重してくれたという。
ただ、お互いに相手プレーヤーを分析するタイプだったため、「そこの照らし合わせがすごく良かった。僕もすごく(他の)選手を見るので、試合を見ながら(クリス氏と)話す時間を設けて、この選手はこうこうこうと(話し合った)」。今回は即結果に結びついただけに「戦術プラス、気持ちの持ち方、モチベーションの上げ方が彼(クリスコーチ)はうまかった」と感謝した。
世界ランキングも自己最高の41位に上がり、「ランキングがテニスは位置づけを表してくれるので、現状を目視できることはいいこと。自信につながってくるランキングかなと」と大きく手応え。楽天オープンでは3年ぶりの国内での公式戦となるが、「連戦で肩(の疲労)の問題もあるが、結構元気なのでまだまだできるかなと。今週頑張って精いっぱい、いい試合を届けたい」と気合を入れ直した。